添削の効果的な利用法について
毎月の添削問題を上手に活用し、
学習成果を高めよう
ピグマキッズくらぶでは毎月、テキストやドリルのほか添削プリントをお届けしています。
月1回の添削指導は学習の励みになり、また、上手に活用することで学習効果が格段に高まります。
ここでは、その活用方法について、添削を指導するピグマ先生がご案内いたします。
1か月の総まとめとして解き、返却後の見直しで復習・定着をはかりましょう。
添削問題プリントは、算数と国語のテキストをすべて学習し終えてから、最後に取り組むことを基本に作っています。その月の締めくくりとして解いて提出していただければ、ていねいに添削し、学習意欲が高まるよう、きめ細かいアドバイスを書き添えてお返しします。
添削問題は「解いて提出したら終わり」ではありません。通信教育のいちばんの利点は、個別に添削指導が受けられるところにあります。添削されたプリントは必ず確認し、間違っていた問題は解き直し、同じ間違いを繰り返さないように復習するようにしましょう。
重要なのは「?」と「△」しっかり直して
次につなげよう
では、添削問題プリントの復習はどのように行えば効果的なのでしょうか。
添削指導では、正解の場合は算数も国語も基本的に「○」を付けます。ただ、国語の記述問題に限っては、内容が正解で、ことばや文字の誤りもないときには「◎」を付けています。一方、内容が正解であっても、ことば遣いの誤りなどちょっとしたミスがある場合は「○」になります。
優先的に確認していただきたいのは「△」と「?」が付いた問題です。算数も国語も「?」は間違っていたか、わからなかった場合に付けていますので、必ず解き直しをしてください。
解き直すときは、赤字のコメントを参考にしてください。算数では途中式を書くスペースが設けられています。添削をする際は、その途中式を見てどのように考えたのか確認しています。式が書かれていない場合でも、余白に数字の書き込みがあれば、そこから考え方を読み取って添削しています。
このように、解いた過程を細かくチェックし、一人ひとりに合わせた的確なアドバイスを書き込んでいるので、ぜひご活用ください。一から自分で解き直すのが大変だと判断した場合は、赤字で書かれた空欄を埋めながら、順を追って考えていけば、正解にたどりつくようにしているので、取り組みやすいと思います。
一方、「△」が付けられるのは、算数の場合は、考え方はつかめているのに設問の条件に合っていないところがあるような場合です。「できているのに惜しい」「直さないともったいない」というマークなので、これもぜひ解き直してください。
国語の「△」も見直しが大切です。記述問題で「△」が多い場合は、「学習したのに十分に身についていない」「わかってはいるけれど、相手に伝わるように表現できていない」ということです。漢字の書き取りで「△」が付くのは、たとえば線が逆になっている場合など、テストでは「×」になる可能性がある場合です。この段階で直して、確実に覚えておきましょう。
算数も国語も「△」の直しをしっかりしておけば、次のステップに着実に進むことができます。「?」と同じように必ずチェックしてください。とはいえ、一度解いた答案を見直すことは、お子様にとってあまり楽しいものではありません。特に間違いがいくつもあると、見直すこと自体が嫌になってしまう場合もあるでしょう。そうしたときは無理をせず、その日は一問だけにして、残りは翌日に回すなどしてもよいでしょう。学習量についてはお子様の様子を見て、保護者の方が気をつけてあげてください。
正解でも発展学習につながる「おまけの問題」を用意
正解の場合でも、赤字でコメントを添えることがあります。たとえば、お子様が自由作文で「わたしはおじいちゃんに『ありがとう』と言いました」と書いてあれば、添削指導では「感謝の気持ちを伝えたんだね」などといったコメントを書き添えます。これはお子様の気持ちに寄り添うためだけでなく、別のことばで表すことによって、豊かな日本語表現を身につけてほしいと考えているからです。
また、解答解説と一緒に「おまけの問題(類題)」をあわせてお返ししています。テキストや添削問題の復習になり、より学習内容の定着がはかれますので、ぜひ取り組んでください。
楽しい手紙のやりとりは記述力アップにも効果的
添削問題プリントには「ピグマ先生へ」と書かれたお便り欄があります。ここでは、お子様がピグマ先生とコミュニケーションを取りながら、自分のことばで「書く」学習を楽しく行うことが目的です。勉強のこと、学校や家での出来事、友だちや家族のこと、読んだ本の感想、習い事のこと、旅行したときのことなど、どんなことでも構いません。「自分の伝えたいことが人に伝わり、そのことについての返事がくる」というやりとりの楽しさを感じてほしいので、ぜひ書いてほしいと思っています。
お手紙については、自由作文と同様、お子様のものの見方や表現力が豊かになるよう意識して、返事を書いていますので、参考にしてみてください。始めは1~2文の手紙でも構いません。ご家庭で内容を膨らませられるように、上手に問い掛けながら促していただければと思います。
このように、お預かりした添削問題プリントはお子様の考え方を確認したり、知識を深めたりできるようていねいに添削しています。ぜひ、テキストやドリル同様、毎月の学習にご活用ください。